腹が立った後の快感は異常

研修も今日で最後ということで、みんなで飲みに行った。
メンバーは約35人とかなり多い。
僕は適当な場所に座った。なるべく同じ事業所のところじゃないように。
座れてたのはいいが、その座ったグループが悪酔いする奴らだった。
何せお酒に唐辛子は入れるは、ふざけてるのかと言いたくなるような様だった。
お酒の席だというのにこの様を見てブチ切れて帰ってやろうと思ったが、
そのグループの一人がやたらと冷静だった。彼は宿泊研修のときに
知った人なんだが、彼の話はどこか引き込まれてるものがあった。
彼は自他共に認める万年筆マニアで、周りが騒いでいる間になぜか
万年筆の講義を受けていた。心が自然と落ち着いた。イラっとした感覚が
完全に和らいでいた。さらに僕のマニアックな事柄についていけるところに
僕は魅力を感じた。彼となら良い友達になると…。
本来はカラオケに行くはずだったが、彼の計らいのもと、近くのファミレスで
飯とデザートを食べた。自分の思ってることをぶちまけてかなり快感だった。
正直こんな酔っ払いのお付き合いでよくついていけていたと思う。
今思えば申し訳ないと思った。彼とはもっといい飲み屋を見つけて
一緒に行こうぜと約束を交わした。ますます彼に対する好感度が上がった。
彼は別の事業所に所属だが、ときどき連絡を取り、遊びに行こうと考えている。